左目から見た世界

好きに生きるわ。

思いつくままに 83

※注
 思いのほか重い結果になりましたので、そういうのが苦手な方は読まないようご注意ください。






私の心の中にいる、“自分”を呼んでみました。
“自分”は、姿形ははっきりしていませんが、小学3~4年生くらいの意識として存在しています。
彼女の呼び名は、「インナーチャイルド」。
“子供時代の頃の記憶や心情、感傷の事を指し、子供時代の経験が、大人になった自分に多くの影響を与えている”のだそうです。

彼女とはもう、普通の人間と対話するのと同じように話ができます。
そんな彼女、やはり烈火のごとく怒り狂っていました。
怒りをもて余しすぎて、泣きじゃくって暴れている感じです。

「無理矢理ごはんを食べさせられた」

「あんなにいっぱい食べたくなかった」

「苦しい思いして辛かった」

「お腹がどんどん膨れていくのが怖かった」

彼女には、夫の好意や周りに合わせるといった社交性は通用しません。
嫌なものは嫌、辛いものは辛いと感じる、純粋な存在なのです。
そして彼女の怒りの原因は、「全てが現実に直結しているわけではありません。」
それは、彼女の話をとにかく聞いてあげることで、ようやく見えてきます。
そのためには、聞き手は絶対に否定を挟んではいけません。
相手がどんなにおかしなことを言っていても、とにかく聞いてあげることです。
「でもね」「それは違う」なんてワードを挟んでしまえば、彼女は「否定された」と感じて途端に心を閉じてしまいます。
子供の間違いを正すのは、話を聞いてあげてからでも十分間に合う。
私はそう思うので、とにかく彼女の話を聞き続けました。

やはり彼女の背景には、太ってしまって嫌な言葉を投げつけられた過去が見えます。
それは辛く悲しい出来事でしたが、彼女の「怒り」はそこではなく、全く別の方に向いていることが分かりました。

「苛められていたのに誰も気づいてくれなかった」

「誰も助けてくれなかった」

「本当は泣きたかった、助けてほしかった」

誰に? と聞くと、彼女は泣きながら答えました。


「おかあさん」


そう。私の、彼女の怒りの根本にあったものは
殺し続けていた母への怒り、恨みでした。


うちは、母子家庭でした。
母一人、子供三人の四人家族で、母は毎日朝早くから夜遅くまで働き、私たち子供を女手一つで育ててくれました。
面と向かって言うことはありませんでしたが、子供たちは女手一つで子供を育てることが、容易でないことは理解しています。


だから言えなかったのです。
苛められていても、どんなに辛くても、助けて欲しくても、ただでさえ大変なおかあさんにこれ以上迷惑はかけられない、重荷になりたくない。


重荷になり、「邪魔だ、出ていけ!」と言われるのが怖かったのです。
少し考えれば、愛されてるからこそ女手一つでも頑張って育ててくれているのに、そんなこと言うわけがないと分かるものを、母と私の間には、そういう信頼関係と呼べるものがなかった。
常に母の顔色を窺っていた。
私と母は口喧嘩や怒鳴り合いばかりしていたけど、それでも私は母の顔色を窺っていた。
「出ていけ」と言われたら死ぬ、そんなトンデモ思考回路でビクビクしながら部屋の隅に住んでいた。
その思考はさらにネジ曲がり、
「自分は邪魔な存在だ、誰からも嫌われるしどこにも居ていい場所がない」と思うようになっていた。

彼女は激しい怒りを抱えている。
自分をここまで傷付けた“私”を、自分をここまで追い詰めた“周り”を。
彼女は激しく憎んでいる。
時が経ち、忘れたと思っていた当時の思いを、“彼女”は決して忘れず今も一人で抱え続けていたんだ。

夫に嫌われるかもしれないから無理矢理合わせて
がっかりさせて「もう買わない」と言われるのが怖いから喜んだふりをして
無理して合わせるから辛いのに、「好きでやってる」と嘘ついて

「夫」を「母」に置き換えてごらんよ。
私、あの頃と全く変わってない。


私の母は、悪い言い方をすれば「恩義せがましい人」だった。
「あんたが喜ぶと思って」「あんたの為を思って」やってくれたことは
喜ばなければ物凄く機嫌が悪くなる人だった。

「私のことを思ってしてくれたことは喜ばなければならない」

「相手ががっかりしたらそれは私のせい」


例え自分が嬉しくなくても。


私はそこから、必死に母の愛情を探して受け止めなければならなかった。
「これかな?」と思っても
間違っていたら怒られる。


「本当はこんなの欲しくない!」って言えるような子だったら
それを言える環境だったら
ここまで傷つかなくて済んだの?


私は「生意気」で
「小憎たらしくて」
「可愛いげがない」
そんな子供だったみたいだけど
「本当に言いたかったことは何一つ言えなかった!!」


彼女の怒りは凄まじく
気づいてくれなかった周りにも、母にも、私にも
果ては、自分の夫にも牙を剥いて唸ってる。
今、彼女はようやく圧し殺してきた怒りを爆発させました。
今に戻って
彼女が何に怒っていたのかまとめると

「無理に食べさせないで欲しかった」

「私には私の丁度いい量があることを分かって欲しかった」

「一日三食が私には多すぎることを分かって欲しかった」

というところなのだと思います。
もっと分かりやすく言うと
「私の話を聞いて欲しかった」のです。
それを上手く伝えられなくて、「体重が増えるのが嫌」というところに入り込んでいたのだと思います。
でも、「妻が太ることを気にしない(健康であるならば)」という夫には、全く効き目が無かったということです。
夫から見れば、自分と比べて食べる量が少なすぎるから、心配だったのでしょう(^^;
彼は、“個の体質の違い”がよく分かっていないだけです。

考えが凝り固まっていましたね。
「本音を言えば嫌われる、喧嘩になる」と思い込んでいて
私と母がそうであったから、夫ともそうなると、思い込んでいたわけです。

果たして、本当にそうかな?

私の夫は、そんなに信用できない人間かしら?
本音を言えば「もう知らない!」って突っぱねるような、そんな子供みたいな人だって本当に思ってる?

そんなことないよね。
じゃあ、
もう少し相手を信用してみてもいいんじゃないかしら。

大丈夫さ。
彼は……“戦士”は、人の痛みには鈍感だけど、分からないながら必死に考えて行動するような、そんな不器用な一面を持っているよね。
それは、母さんのとは違う “本当の優しさ” だよ。
私が欲しかったのは、それだった。
だから、「結果的に私を悲しませる、傷付けるもの」であっても、私はそれが欲しいと望んだんだ。
だから食べたの。太ると分かっていても、あとで泣くほど悲しい思いをすると分かっていても、きみが私を思ってくれている気持ちが本物だと分かったから。

本音を言うのが怖いなら、もう少し待ってみてからでもいい。
彼はきっと分かってくれるさ。
焦らなくても
まだ苦しいなら苦しくてもいい。
母を許せないなら許せなくていい。
いつか本当の意味で解放されて
自由に笑えるようになれれば、それでいいさ。



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