左目から見た世界

好きに生きるわ。

一番やりたいこと

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ハーゲンダッツだけじゃお腹が空くので、売店でおにぎりと味噌汁を買って食べた。

お医者さんに私一人だけ呼ばれた。
この状況だけで、察しはつく。

母さんがいよいよ末期がん最後の状態に近づいていると宣告された。

内側から皮膚を突き破って刺が生えたような痛みを感じる。

あー さすがに覚悟していたけど、やっぱりそういうの聞くのは嫌なんだなぁ。
全身で医者の言うこと拒否してやんの。

でも、それがお医者さんの仕事だからね。
お医者さんはいつも最悪の場合の状況を教えてくれる。
最悪の場合を想定して、最善の治療を尽くしてくれる。
だから多くの命が助かるのだ。

医者は、恐らくこうなるだろうという状況を教えてくれているだけ。
必ず死ぬとは言っていない。

私はそれを知り、自分が一番やりたいことをするだけ。
自分が一番やりたいことを常に選択し続けるだけだ。


私はソッコーで、母さんの友人たち三人にメールをした。
それが今一番やりたいことだったから。

そのうちの一人は、メールを読んで速攻で駆け付けてくれた。
うち二人も、明日来てくれると言ってくれた。

その中の一人と、メールの内容で言い争いになった。
抗がん剤治療反対」と、「お母さんを許してあげて、お母さんが可哀想!」という言葉に、私が反発したからだ。


もう、疲れたよ。
「良い」か、「悪い」かで物事をジャッジすることに、疲れた。

あなたが抗がん剤を使うことに反対する気持ちは、あなたのものだからいいと思うよ。
あなたが母さんのために、必死になってあれが効く、これが効くという薬を調べ上げて勧めてくれたことも知っているよ。
私が大阪にいて母さんの状態が分からない間も、あなたが誰よりも母さんの側にいてくれたことも、知っているよ。

あなたがどれだけ母さんのことを大切に思ってくれているかも、知っている。

でもこの2年間は、抗がん剤を使い続ける母さんを否定し続ける2年間でもあったね。

私も最初は、どうしたらいいのか分からなくて、力強く否定する者たちの意見に流されてた。

それが正しいと思ってた。


でも母さん、あなたに言えない愚痴を私にこぼしてるよ。
「親身になってやってくれているのが分かるから嫌とは言えない」って私に言うんだ。

あなたの親切が、あなたの必死な助けが、全て母さんに喜ばれているとは限らないんだ。


母さんは、周りの意見に流されて抗がん剤治療をやると決めたんじゃない。

自分の意志で決めたんだ。


自分の意見をなかなか人に言えない母さんが、そこだけは絶対に譲らないんだよ。


そんな母さんを、私は一緒になって否定したくないよ。


母さんの思いを置き去りにして、「良い」か「悪い」かで話を進めて、「正義」の為に「敵」を作って


私、もうそういうのやだ。
嫌だと思う価値観に巻き込まれたくない。
私は抜けるよ。
そこにいると、私はあなたを否定したくなるから。

私はあなたも否定したくない。


母さんと私の関係に首突っ込んで、掻き回されるのも嫌だ。

母さんと私の関係を、あなたに「可哀想」だと勝手に決められたくない。

可哀想だと言いたいなら、それはお母さんに言ってあげて欲しい。

あなたはお母さんに、「可哀想と言われたいから言わされている」だけだよ。

私は母さんを「可哀想」にはしたくない。

お母さんを「可哀想」にしてあげられるのは、あなただけだから母さんにはあなたが必要なんだよ。

私にはそれができない。

私にできないことをあなたがやってくれている。

だからあなたは、そんなあなただから、母さんは生きてこられたんだよ。


そんなあなたと、これ以上不毛な争いはしたくないよ。


あなたの、価値観押し付けがましいところが大嫌い。


でも私は、あなたが大好き。


私のこと、大嫌いでもいいから


私の悪口で盛り上がってもいいから


あなたが、母さんとどんなふうに過ごしたいか

それを大事にしてくれたらいいなと思う。




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