左目から見た世界

生まれてきてよかったと思える人生を。

辛い、死ぬ

夫が激務すぎる。


SEってほんま…

いや、夫がワーカーホリックなだけ?


早朝に家を出て

深夜に

「辛い、死ぬ」

って言いながら帰ってくる。

会社近くに泊まって帰ってこないのもザラで

そんな日々を何度もなんども繰り返す。


こういうとき、世の奥さんたちはどうしているんだろう。

心配する?

口を出す?

文句を言う?

応援する?

私はただ見ているだけ。

何もせずにただ見ているだけ。


心配するとか文句言うとか

そういことを過去にしたこともあるけれど

私の心配が彼の負担を減らしたことないし

私の文句はさらに負担を増すだけだし

私は余計なことしかしないから

何もしないで見ているだけの方がマシと思って今に至る。


毎日のように

「辛い、死ぬ」

って言葉を聞かされるのはとても辛いが

本気で死にたいとは思っていないと思うし

言いたいだけかもしれないから

「ふーん」

と思ってただ聞いている。


下手な演技をすると裏目に出るのが目に見えるから

今日も私は見ているだけだ。


仕事は夫の世界であり

仕事は夫の居場所だから

そこは私が踏み入ることのできない、関与することのできない世界だと思って踏み入らない。

私はそこに、下手に関与しちゃ駄目だと思っている。

でも、だからか。

夫が家に“仕事”を持ち込むのが辛い。


“仕事”ってなにも、夫が職場から持ち帰る業務や資料、パソコンとか、そればかりではない。

仕事の悩みとか、ストレスとか、眉間に皺が寄った顔とか…


「辛い、死ぬ」


とか。

そういうモノのこと。



嫌だなぁ、聞きたくないなぁ。



そうは言ったって夫が働かないと生活が維持できない。

夫が働いてくれるから今の生活ができていることも、頭では理解している。


分かっているけど、

分かっていたって

嫌なもんは嫌だ。

それが自分の正直な気持ちであるだけ。



「本当に辛いのは夫なんだよ」

なんて

少し前の私は、自分で自分に正論を押し付けて

自分で逃げ道を塞いで自分を追い詰めて

窮鼠猫を噛む

みたいなことをしていた。


私、本当はもっと

話聞いてあげたいよ。


彼が

「辛い、死ぬ」

って言っても全然平気なメンタルでいたい。


でもそれにはエネルギーが必要なの。


「辛い、死ぬ」

ばっかりじゃ

あっという間にエネルギーが枯渇してしまう。


もっと楽しい話がしたいなぁ。

楽しい話ないかなぁ。

笑ってほしいな。

笑った顔久しく見ていない。

それだけ余裕ないのも分かるけど

夫婦って本当に、運命共同体なのかなって思うくらい

私も心の余裕がなくなってる。


こういうとき

私にできることはさらになくなる。

ただ見てることしかできない。

そして

ただ見ていることが私にできる精一杯のこと。


彼は今日も帰ってこない。

お疲れ、本当にお疲れ。

明日はごはん要るのかな。

少しは早く帰ってこられるのかな。

こんなことでいいんだろうか。

私ができることって。