今日もどこかで生きている

生まれてきてよかったと思える人生を。

今日もSNSのどこかでお会いしましょう。

「守る」もの

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土日の間に、この時の自分を迎えに行っていた。

割りと早く決着がついた。
もう終わった話だけれど、自分の歩いてきた軌跡として書き留めておく。
↓↓


爪を噛む癖がやめられなかった自分。
それは大人になってからも続いていて、つい1~2年ほど前にやっとやめられたと思っていた。

そう思っていたのは、「自分だけ」で。


そんなわけがない。
あんなに泣いているのに。

「泣く」なんてものじゃない。
あれは悲鳴だ。
絶叫だ。

インナーチャイルドの私が、絶叫を上げて泣いている。

「やりたくない、私はそれをやりたくない。」

その声を無視して、やりたくないことをやろうとする自分がいる。


「親の言うことは素直に聞くものだ!」

「言う通りにしなさい!」

「お母さんの言うことが聞けないのか!?」

「あんたのために苦労してやっているんだ!」

「そんなもの欲しがってどうする? そんな無駄なもの要らない!」


その度に爪を噛む。

「言えない」から。

「嫌だ」と言えなくて

「爪を噛む」ことで抗っている。

「私はそれをやりたくない」と。


爪を噛む時は、いつも感じていた。

私の中に、「悔しさ」がある。

私の中に、「やりきれなさ」がある。

「嫌だ」と言うことに後ろめたさを感じて

人の言うことに逆らえない自分。

「爪を噛む」ことで叫んでいた。


ああ 分かった。

だからだ。

常に深爪でないといけなかったのは

「痛み」がないと駄目だったからだ。


常に血が出ていたのは

「自分の存在を見せつけるため」だ。


「やりたくない」と

叫んでいる自分を。


私にそれを見せつけるためだ。

指という、常に目につく場所を狙って

「私はそれをやりたくない!」と

必死に私に訴えるため。


爪が噛めなくなってからは

爪が欠ける度にそれを思い出させた。


“これ” は “私” だ。




「私がやりたいのはそういうことじゃない!」

「私が言っているのはそういうことじゃない!」

「私が伝えたいのはそんなことじゃない!」

「言えない、伝わらない! みんなに“私”が伝わらない!」

「どうして私をこんな目に遭わせるんだ!」

「私をここから出せ! 私を閉じ込めるな! 私をここから出せ!」

「私に気づいて!!」



……………


……








鉛筆と、箸を噛む癖は
いつの間にかやめられた。


本当は違う。

鉛筆と箸じゃ、満たされないからだ。


“爪”じゃなきゃ

“自分の体”じゃなきゃ駄目だったんだ。


「痛み」がなければ

「血」が出なければ駄目だったんだ。


髪の毛を抜く癖

皮膚をかきむしる癖

かさぶたを剥ぐ癖

衝動的に物に当たる癖

過食・拒食を繰り返す癖


手首を切る癖


人によって色々な癖があるかもしれないけれど

それらの違いは、『程度問題』でしかない。


爪を噛んだくらいじゃ死なない。

髪の毛を抜いたくらいじゃ死なない。


食べなければ死ぬかもしれない。

手首を切れば死ぬかもしれない。


だから今日日、直接死に繋がるものばかり問題視されているけれど


やっていることは同じ。

自傷行為』。


自分を傷つけることで
痛みを与えることで自分を抑え付けている。


「親の言うことを聞かなきゃいけない」

「先生がそう言うから」

「みんなそう言っているから」

「だから私はそうしなくちゃいけない」



『本当は私、やりたくないのに。』



『親』に抑え付けられながら

『親』と同じことしてる。



人は自分に嘘をつけない。

嘘をつけないように出来ている。

嘘をつけないから、必ずどこかに『本音』が出る。

私の場合、爪だったように。


人は嘘をつけないくせに

『無理が効く』という、厄介なオプションが付いている。

「仕事だから」と何日も徹夜したり

「そこにいるしかないから」と卒業まで虐めに耐え抜いたり、職場に留まったり

本当はやりたくないことを、無理してやり遂げてしまうから


いつまで経っても“ボロボロ”な奴が、何と多いことか。



我慢も、時には必要かもしれない。

でも、「自分をボロボロにしてまで」しなければならないことなら


私は周りに迷惑をかける厄介者でいい。


もう、爪を噛んでまで

自分を抑え付ける真似はしたくねぇよ。


やっと綺麗に治ったんだ。

私はこのままがいい。


「自分」は傷つけるものじゃない

“守る”ものだ。


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2014年6月 横浜にて


自分を傷つける者は

結局他人を傷つける。


自分を守れないやつに

他人を守れるわけがない。



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