盂蘭盆会会場の入り口を発見。
もうすでに、たくさんの蝋燭に火が灯されていた。
すごい蝋燭の数だ。
普通の仏壇では使わない、大きな蝋燭だ。
これだけの蝋燭が一斉に灯るなんて、こういう催しがない限り、見ることなんてまずない。
蝋燭が燃えていくのを、たくさんの人たちが座って見ている。
みんな、ご先祖や亡くなった人たちを供養しているのだ。
私も、亡くなったじいちゃんの供養をしようかなという気になったので
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蝋燭を買ってみた。1本700円
じいちゃんだけでなく、父方母方の先祖たちみんなの供養をすることにしたので、蝋燭の帯には、父方母方両方の名字を書いた。
私が子供の頃に、両親は離婚している。
私たち子供らは、みんな母さんに引き取られた。
父さんとは、それ以降一度も会っていない。
生きているのかどうかも知らない。
会いたいと思ったことは一度もない。
だから、今さら父方の名字を書いたことが、何だか変な感じがするのだ。
夫は先祖のルーツがやや複雑なので蝋燭を買わなかった。
誰の供養をしたらいいのか分からないそうだ。
夫も夫で、自分のルーツに複雑な思いがあるのかもしれないな。
蝋燭を係りの人に託して、私の蝋燭にも灯が点る。
供養スタートだ。
日が暮れてからの光景は大層なものだった。
蝋燭の灯が縦に横に揺れている。
時折強い風が吹いても、蝋燭の灯は決して消えようとはしない。
蝋燭が燃え尽きる最後まで、私たちの大切な人たちを見送ってくれるのだ。
私の横で、蝋燭が燃え尽きるのを待っていてくれる夫。
今回は私だけが蝋燭を買ったので、夫は好きなところに行っていていいよと言ったけど、自分の意思で最後まで見届けると言ってくれた。
ありがとう。
蝋燭が燃え尽きるまで、1時間は座っていた。
腰がバキバキだ(笑)
じいちゃんが死んでから、少なくとも10年は墓参りにも行かなかったのに、ふっと思いついたように大阪の地でじいちゃんの供養をしている。
私がギンビスのアスパラガスが好きなのは、じいちゃんが食べさせてくれたからなんだよな。
まだ幼い私にとって、いつも眉間に皺を寄せた年寄りは、とても怖かったから。
そんなじいちゃんに気まぐれに近づいて、アスパラガスをもらった。
じいちゃんはじいちゃんで、孫に好かれたくて必死だったんだろうな(笑)
不器用だったんだろうなぁじいちゃん。
怖がって逃げまくってごめんね(笑)
私は毎日元気だよ。
とても幸せに暮らしているから。
だから心配しなくても大丈夫。
これからも守っていてください。