薄々気づいていたこと。
私にとって
夫 = お母さん であるということ。
お母さんと同じような人と結婚してしまったとは思っていた。
仕事が忙しくて余裕がなくて、いつも大変で疲れていて。
私はそんなお母さんをずっと助けたくて、でもどうしたらいいのか分からなかった。
お母さんみたいに必死に働く以外に助け方が分からなくて、でも私は働くことに長けていなかった。
そんな私はお母さんを助けるどころかお荷物になっていると思い込んでいて、申し訳なくて生きているのが辛かった。
たぶんそれが「お金を稼げないコンプレックス」だと思う。
今度こそ助けたいと思ったのだろう、私は結婚してすぐにパートを始めた。
お母さんみたいに必死に働いて
お母さんみたいに忙しくして
お母さんみたいに大変な思いをしてくたくたになるまで働いて疲れて。
そうすることが相手にとって一番助けになると本気で思っていた。
大間違いだった。
大間違いだったけど本気だった。
私は夫を本気で助けたかった。
私は本気でお母さんを助けたかった。
助けたかっただけ。
少しでもラクにしてあげたかった。
私が働いてお金を稼いだら、その分働かなくてよくなって、笑顔が戻ってくると本気で思ってた。
でも、いくら私が働いても
夫の仕事がラクになることはなかった。
実家で同じことをしていても、きっとお母さんも仕事がラクにはならなかったと思う。
助けたかっただけ、でも私には助けられなかった。
それがいつ対抗心にすり変わったのだろう?
どんなに頑張っても笑顔の戻らない二人に絶望したのだろうか?
その時の私は何を感じていたのだろう。
私は負けを認めた。
もう頑張れない、出来ないものは出来ない。
頑張っていた頃の私なら、「夫(お母さん)に迷惑がかかるからやめて!」と、今の私を見て叫ぶだろう。
でも頑張れない、出来ないものは出来ない。
私は負けたのだ。
やっと負けることができた。
やっと自分に言ってあげられる。
「お疲れさま、よく頑張ったね。」と。