故母に聞いた、小さかった頃の私の話。
1〜2歳頃の私は、布団への執着が凄かったらしい。
家中布団をズルズル連れ回し
私から布団を引き剥がすのが容易ではなかったと。
私はというと
その頃の記憶は、景色としては覚えて無い。
けど、感覚&感触は覚えてる。
布団の質感、まだこの手にはっきりと残ってる。
さすがに今は布団を連れ回すことはしないけど、でも布の感触への拘りはしっかりあって、「この感触好き」「この感触嫌い」と、好き嫌いがはっきりしていて、今の私と1〜2歳の自分がしっかりリンクしているのを感じてる。
嫌いな感触の布、触れないんだよね。
鳥肌が立つし、無理に触り続けると具合が悪くなる。
綿の入ったふかふかした布が好き。
柔らかいし温かい。
1〜2歳の私が何を求めてたか私には分かる。
これはお母さんの代わり。
1〜2歳からもう、代理で我慢することを覚えてた。
1〜2歳の自分に教えてあげたいよ。
きみのその寂しさや執着が
何十年後の未来、この世界に形を成すよ。
これはきみと私の共同作。
この世界に私が生きた形を残そう。