「教育」においての、認識のズレ
この記事を読んで
思うことがあるので
上手く言えるか分からないけど
話ししてみる。
▼
☆「次の人待ってるんですけど!」進みが”異常に遅い”新人のレジ。そこで見た2人の”問題行動”に→苦情を訴えた!!<店員トラブル漫画>
自分がどの立場や視点で読むかによって
意見は様々分かれると思う。
こと私は
数ヶ月前まで
まさしくスーパーのレジ店員やっていたから
そこで後輩もったり
ちょっとだけ新人教育に関わったり
したことある。
日常では
客としてスーパーで買い物したりもする。
だから
どちらの視点も何となく分かる
という、感じなのかな。
前から感じていたのが
スーパーのレジや、マ○クのような飲食店のレジ
業種は「接客・サービス」なんだけど
実情は「技術職」なんじゃないかなって。
マッ○のスタッフ教育システムはまじですごいらしいけど
(働いたことないから知らんけど)
一般的に、レジスタッフの教育って
レジの打ち方や
商品のカゴ入れの仕方
お会計の仕方
接客7大用語の復唱とか
アルバイトに教えるのって
正直そのくらいだと思う。
自分も最初はそうだったけど
アルバイトの子たちを見ていても
いかにレジを早く打つとか
打ちミスが少ないだとか
カゴにテトリスのように商品を綺麗に入れるとか
そんなスキルばっかり高めようとして
そのスキルが高い人ほど
「仕事出来る」
「ベテラン」
って評価されてる。
レジを打っているとき
目の前に「一人の人間がいる」ってことを
レジ打ちの最中は
スキル磨きに集中しすぎて
忘れるんだよね。
それは悪いことじゃないし
むしろそこまで一生懸命やる子たちは
本当に頑張りやな子が多いし、凄いと思う。
私が常疑問に思っていたのは
社員が、接客・サービスの教育、心得を
受けていないし学んでいないのに
なぜ社員以下の従業員に
それを課するのかということだった。
社員も新人教育するんだけど
彼らが教えるのは
上記に書いたようなスキルや
接客7大用語
お辞儀の角度などの所作、動作
それらを一通り教えて
ある程度できるようになったら
新人を一人立ちさせる。
その様子は
「レジさえ間違わず打ってくれればいい」
「業務さえちきんとこなしてくれればいい」
と言わんばかりのものに、私には見えていた。
新人たちを教える社員が
レジ打ちや言葉遣いなどのスキルしか教えないのだから
それに特化したスキルマシーンが量産されるのは
当然の結果だと私は思うけど。
嫌だったのは
それに対して社員は
裏で文句言うんだよね。
「お客様の気持を考えない子が多い」
とか
「自分のことしか考えてない」
とか。
当たり前じゃん
そう育てたのは
あなただし。
凄い不快だったし
言えるものなら言いたかった。
「彼らは教えられたこと
ちゃんとやってますけど?」
自分たちが出来ていないことや、教えてもいないことを
彼らに期待する身勝手さが嫌いだった。
そこまで言うなら
本来力を入れるべき教育に
ちゃんと力を入れたらどうだ。
教育にそこまで時間や熱量が割けないなら
レジスタッフもお前らも解雇して
会社は完全セルフレジでも導入すりゃいい。
私はあなたらの
愚痴や不平不満
文句に合わせたくない。
というかあんたら
ちゃんと教えていないんだから
文句言う資格ないだろ。
これがその時の
この会社に対する正直な感想だった。
▲組織に属していたいなら
このような本音は漏らすべきじゃないと思う。
私はそれに失敗して
2度も組織から追い出された。
言葉に出さなくても
態度や雰囲気から
それらは漏れ出すものなのだ。
そもそも教える側が
接客・サービスがどういうものか
理解していない。
自分たちが教えられてもいないことを教えるのは
無理だと思う。
むしろ社会は
「マインドの教育をきっちり受けて
マインドの状態が完成した状態で
お前ら社会に参加しているんだよな」
というのが、当然の姿勢でいるので
その会社に属す社員や
パート・アルバイトの従業員が
社会人として未熟な状態であることを
理解しようとしない。
なんなら
「そういうのは家庭や学校で終わらせとけ!」
くらい、思ってるかもね。
私は、接客・サービスの業種において
いろんな店を見てきたけど
ここの部分は本当に闇深いなと思ってる。
接客・サービスのプロフェッショナルをうたいながら
実情はスキルマシーンをただ量産しているこの業界において
時給最低賃金で労働を強いるのは
ある意味妥当だと思う。
プロ技術者まで育てる気がないなら
なおさら。
上記のリンク先に登場した
「スタッフの教育ちゃんとして」
と言うお客さんの気持ちも分かる。
(特にリンク先のスーパーは
最低限の教育もスタッフにしていないようだし。)
けど、スーパーはスタッフの教育を
していないわけじゃないんだ。
お客さんの、スタッフに求める「教育」と
スーパーがスタッフに、実際に施している「教育」は
もしかしたら、天と地ほど違うものかもしれない。
そして
お客さんが求める「教育」が
現実のものとなったとき
果たして企業側は
これまで通り、時給最低賃金で
スタッフを雇用できるのか
もしかしたらそこも、問題になるかもしれない。
資本主義における
「安いもの至上主義」
が、まだまだ根強い現代において
客である私たちが望む「教育」が
スーパーなどの小売店、飲食業界において浸透するかというと
私は正直そこには
あまり希望を見ていないのだ。