当時の私の泣きっぷりは尋常じゃなかった。
狂ったように泣き叫ぶことしかできなかった。
自分に何が起きているのか分からなかった。
感情がコントロールできない。
泣き叫ぶのが止められない。
衝動が抑えられない。
普通じゃない。
私は今、普通の状態じゃない。
そう思っているのに自分が抑えられない。
私はカウンセリングを受けるべきか迷っていた。
そのことを夫に何度か相談した。
夫の答えはいつも
「行きたいなら行っておいで。」
だった。
「行くな」と言わないだけ優しいのかもしれない。
でも私は、その答えが帰ってくるたび打ちのめれた。
夫に優しくされることを、まだ期待していたから。
私のこと、まだ関心ある?
一緒に病院を探してくれる?
それを確かめたかったのかも。
夫は「行っていいよ」と言ってくれるけど、関わろうとはしてくれなかった。
「一緒に病院を探してほしい」とお願いすれば
「chiroのことなのになんで俺がそこまでしなきゃいけないんだ?」
と言われてショックを受けた。
「一緒に探してほしいなら、まずは病院のリストを作って、それを俺に見せるのが筋だろう。俺はカウンセリングとか精神病とか言われてもよく分からない。俺に分かるように説明してくれ。」
会社かよここは。
私はあんたのこと上司だと思ってないし認めてない。
こんな上司嫌だ。
私がこうなったの、自分には関係ないと本気で思っているようだ。
私一人が勝手に心を病んで
勝手に暴れて泣き叫んで
自分はいつだって、そんな私の被害者なんだな。
毎日発狂しっ放し。
私も夫も疲れ果てた。
夫が側にいなくても、気配を感じるだけで心臓が跳ねて泣き狂うようになった。
初めて会った頃のように、私に笑いかけて欲しかっただけ。
それがなんでこんなことになったんだろう。
2014年4月 箱根 芦ノ湖周辺にて