左目から見た世界

生まれてきてよかったと思える人生を。

太陽と月の物語

前からずっと、太陽と月のイメージが、頭から離れなくて。

こんな夢を見たことがありました。



太陽は、男性のイメージ。
熱、熱い心、眩しさ、光、導く、朝と昼。

月は、女性のイメージ。
静寂、安らぎ、輝く、夜の守護、帰る場所。


太陽はひたすら強く、ひとり輝き続ける。


月が輝くのは、太陽の光を受けているからで、太陽は月がひとりで輝けないことを知っていた。


太陽はいつも不安だった。
己だけが愛しすぎているんじゃないかと。
この熱で、いつか月を焼き尽くしてしまうのではないかと。


月は無口で、多くを語らない。
でも、太陽にひとつだけ伝えた。


私はここにいる、どこにも行かない と。


その日、雨が降った。
雨は空に虹をつくり、多くの生命を輝かせた。


雲間から幾筋もの光が差して、やがてひとつの大きな柱となった。


私はここにいる、どこにも行かない。


どこからか、そんな声が聞こえた気がした。