体重が落ちすぎて
体力が落ちすぎて
医者からとうとう、これ以上の抗がん剤治療は命を縮めるだけだと言われ
抗がん剤に治療の全てを託していた母が、その一言で絶望を味わったのは嫌でも分かった。
母はとても退院できる状態ではない。だけど長く入院させてももらえない。
そのため緩和ケアに強い病院への転院を急ぐことにした。
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安芸市民病院の近くにて
弟がレオパレスを借りた。
病院から近いため、病院から連絡が入った時に駆けつけやすいからと。
で、誰がここに住むのだろう?と思ったら、なんと私が住むことに。
私は広島に長期滞在する予定だけど、住む場所がない。
実家は祖母がいる。
私と祖母の関係はすこぶる悪い。
一緒には住めない。
これから母につきっきりになるのが分かっているのに、祖母の相手までしていたら私が潰れる。
今がどちらかを選ばねばならない状況だというなら、私は迷わず母を取る。
それだけ祖母より母の方が大事だった。
そんな感じで、下手すれば広島にいる間は野宿になるかもと思っていた。
弟のおかげで住む場所を手に入れることができた。
すまぬ弟、ありがとう!
洗濯機、IHキッチン、シンク、冷蔵庫、トイレ、風呂、シャワー。
テーブル、椅子、テレビ、収納たっぷり。
思ったより充実した設備。住みやすそう(•ө•)
弟と私が運び込んだ荷物で部屋がアップアップしているけど(笑)
二段階段を上ったところが寝床。
階段も収納スペースになっている。おもしろい。
人一人住むのがやっとなくらい狭いけれど、すっごく快適。
実家よりも居心地がいい。
何より祖母の気配にビクビクしなくていいし、ギスギスした空気を感じなくていい。
ホッとする。
ホッとするし愕然とする。
本当、どれだけ嘘ばっかりだったんだろう。
何が家族だ。
どの口が家族を主張するんだ。
家族だから仕方なしに一緒にいただけじゃん。
だってそうじゃないか
私たち、血の繋がり以外に接点ある?
誰も誰にも相談できない、助けてと言えなかったくせに。
私も母も
引きこもりになってまで何を守りたいんだ。
癌になってまで何を守ろうとしてるんだ。
私はこんなもの認めない。
家族と言いながら
みんな一人ぼっちで孤独じゃん。
この在り方を家族だなんて思いたくない。
これを家族と言うのなら
私は家族なんていらない。
最初から一人の方がずっとマシだ。
私、血の繋がりに絶望してる。
家族というものに絶望してる。