お母さんと、緩和ケアで過ごした約1ヵ月の思い出を、アルバムにしている。
祖母と同居をする前、母、妹、弟、私の四人家族だったころの、「家族」。
そこに、妹の旦那さんや、母さんの友だちが加わって、本当に楽しい「家族の時間」が過ごせた。
どの写真を見ても、母さん笑ってる。
動けなくなってくると、笑うこともできなくなっていったけど、母さんはすごく幸せだったと私は思う。
母さんが「宝物」と言った子どもたちが、ずーっと傍にいたものね^^
自分の体がどんどん動かなくなっていくのは、本当に怖かったと思う。
あんなに辛抱強かった母さんが、ついに弱音を吐いてしまうほどに。
怖かったよね、心細かったよね。
母さんの苦しみを、分かってあげることができなくてごめん。
でも母さんはそんなことで怒ったりはしない。
私には分かる。
だって、もし立場が逆だったら
ね(笑)
だから
「私は幸せ」と言った母さんの言葉を、私は信じるよ。
苦しかったけど
辛かったけど
母さんは、不幸じゃなかったよ。
それが分かるから
私は笑顔でアルバムを整理できる。
これは私にとって、すごく大事な思い出なんだ。