平和記念公園に到着。
少し前まで、私は平和公園の雰囲気が苦手だった。
子供心に戦争というものは怖かったし、社会見学で原爆資料館に入った時は、子供の私にはあまりにも重たすぎて受け止められなかった。
でもこの時の記事にimoonさんがコメントしてくれたことで、自分の気持ちに少しずつ変化が出てきている。
ああ、そうか もしかして
私、怖いって思い込んでいるだけかもしれない。
当時、小学生だった自分。
図書館には当たり前のように「はだしのゲン」が置いてあったり、平和学習の授業で原爆投下のアニメやドラマを見たりしていた。
空襲のサイレンの音や、立ち上るきのこ雲
逃げ惑う人々の悲鳴
そういうのを見たり、聞いたりしているうちに
まるで自分の身に起きていることのように感じていたんじゃないだろうか。
自分と、相手と
自分の身に起きていることと、周りで起きていること
その線引きが上手くできずに、起きていること全てが自分の身に起きていることのように感じる、子供の頃に感じていた独特な感覚。
ああ、そうだ。
原爆という痛ましい出来事は、確かにあった。
でもそれは、自分の身に起きたことじゃない。
今やっと、この歳になってようやく
自と他の間に線ができたような気がする。
そう感じたとき、「なんか嫌だな~」と感じていた平和記念公園の景色が
いつもと違って見える気がした。
噴水前の銅像
原爆の中を子供抱き抱えて逃げ惑っているのかと思ったら、銅像のタイトルが「嵐の中(うろ覚え)」だった。
鬼気迫るものがある。
平和記念公園の噴水
数分ごとに水の形が変わるので、子供の頃はかじりつくように何分でも眺めていた。
わ~!なんか凄いのが撮れた!
毎年8月6日に黙祷を捧げる場所
天皇陛下や内閣総理大臣の姿もテレビで放映されているね。
わ~!
まさに「祈りの空」……!!
今回は 橋を挟んで原爆ドーム
平和の鐘……いや祈りの鐘…………どっちだっけ?
でも鳴らすと切ない音。
広島鯉城ライオンズクラブが原爆ドームの永久保存に呼応して建設した時計塔。
うーん……
やっぱり今回のことで、平和記念公園への思いが大分変わったかも。
人々の平和への祈りが切なくて……
なんか、喉にグッとくるものがある。
なんだろう、分かんないや。
「祈り」が……
届きますように。
遠くにも、すぐ隣にいる人の心にも。